こじま内科小児科クリニックのホームページをご覧頂きまして、ありがとうございます。
皆様に親しまれるホームドクターとしてお役に立てますよう、「やさしく、親切、丁寧に、気安く来院でき、相談できる医院」を目指し努めてまいります。
今後とも、宜しくお願い致します。
こどもは胃腸の働きが未熟です。特に乳児は激しくせき込んだり、大泣きしたり、食べすぎ、緊張、ストレスなど、ちょっとした刺激でも吐いてしまいます。
だからといって嘔吐を軽く見てはいけません。
嘔吐は、髄膜炎や腸重積、腸閉塞(イレウス)、頭を強く打った後の脳損傷、脱水症状など重大な病気の前兆である場合もあるのです。
落ち着いてこどもの行動を観察し、頭を打った後などに吐いた場合には、すぐに病院で受診を受けましょう。吐いてもその後、元気なようなら、様子を見ましょう。しかし嘔吐は下痢に比べると、より脱水症状を起こす場合が多いので、注意して見てあげる事が大切です。
上記のチェッポイントに一つでもあてはまるようなら、早急に病院へ。吐いた回数、吐き方や機嫌、顔色、熱、下痢や血便など、こども症状をしっかりと医師へ伝えて下さい。
下痢は腸やウイルスや細菌などに感染したときに、身体が病原体を出そうとして起こります。
その際に腸が収縮することにより、痛みを引き起こします。他にも冷たいものや消化の悪いもののとりすぎ、ストレスや、身体の疲労などが原因になる場合もあります。
上記のような症状がある場合は診察を受けましょう。
下痢は身体が病原体を排出させる為に防衛本能として行っているので むやみに下痢止めを使用すると、症状を悪化させてしまう場合があります。
まずは、医師の診断を受けて、適切な指示のもと使用することをおすすめします。
病名 | 症状 |
---|---|
風邪症候群 | 熱の起こりはじめに嘔吐することがある。 |
肺炎・気管支炎・百日咳 | 嘔吐を伴う強い咳の場合は注意が必要です。 |
ウイルス性胃腸炎 (嘔吐下痢症) |
ノロウイルスやロタウイルスなどによる感染症。発熱、鼻水、咳などの風邪の症状を伴うことがある。水のような下痢(レモン色~白色)。 |
細菌性胃腸炎(食中毒) | キャンピロバクタ菌やサルモネラ菌、病原性大腸菌が代表的。 症状がでるまで1日~2週間程度と幅がある。発熱、激しい腹痛、嘔吐、下痢など。血便がでることも。 |
アセトン血性嘔吐症 (自家中毒) |
心身の疲労が誘因となり、元気が無くなり、顔色も悪く嘔吐します。炭水化物の欠如も一因となります。 |
こどもが下痢や嘔吐で苦しんでいるときは、締め付ける衣服は避け、出来るだけ本人が楽な体勢で寝られるよう配慮してあげましょう。
また、嘔吐の後は吐いたものが気管に入っていかないようにするため顔を横向きにして寝かしてあげます。
医師に処方された吐き気止めの座薬を使用する場合は脱水症状を防ぐ為に1~2時間間隔をおいてから、水分を補給させてあげましょう。
一度に沢山飲ませると、嘔吐の原因になってしまうので、スプーン1杯程度から常温ぐらいの水分を少量ずつ飲ませてあげてください。
少しずつ、こまめに水分補給させてあげることが大切です。
水分補給ができ、脱水症状が改善したら、食事をとらせてあげましょう。絶食は、胃の粘膜に負担をかけ、かえって症状が長引いてしまうので良くありません。
ミルクや白湯ばかりを続けると下痢が長引く場合があるので、消化の良いものを選んで食事を与えていきましょう。
湯冷まし、麦茶
味噌汁、野菜スープ、すまし汁
すりおろしりんご
おかゆ、にゅうめん、おもゆ
かんきつ類や糖分の多いジュース
揚げ物や脂肪分の多いもの
海草・きのこなど
酸味の強いもの(レモンなど)
牛乳・乳製品